「雪兎、俺も直矢も納得してないよ」
「分かってるよ。オレを甘えさせてることも」
「分かってるならいいよ。…でも、朝ごはんを抜いたのは許さないからな」
「っい゛だ!!?」
ベチッと容赦なく貼られた湿布に、目に涙が滲む。
青羽、結構怒ってた…。
「ほらゆき、友だちが待ってるんだろ?」
しかも鬼畜だ。
頬を撫でて立ち上がる。さてと、怖い兄貴からとっとと逃げますか!
「あ、そうだ。ゆき、今日の晩ご飯はレバニラ炒めだから。残さず食べるように」
「ッウゲ」
嫌いなのに、レバー…。
青羽を睨んでも、笑顔を返されるだけ。
今晩のご飯に恐れをなしながら、階段を下っていった。

