「はぁ…なんか疲れたぁ」

「腹減ったぁ。どっか寄っていきません?」

「いいっすね!〇ック行きましょうよ!なぁ、雪兎」

「なぁ、なんで全員ついて来るんすかね!!」

足を止めて振り返る。

彰矢と2年生の先輩が1人と3年生の先輩が2人。なぜかオレを嫌ってるはずの葛城先輩までいる。

キャプテンは、“男子”サッカー部専属の顧問を立ててもらうために先生に直訴しに行くと言っていた。今回のようなことが起こらないためにも必要だとオレも思う。

副キャプテンがキャプテンに付き添い、他の全員は解散になった。

ついでに愛華は入部届けをもらいに行った。待ってようかと思ったけど、早く帰れと脅されたのでそそくさと帰ることにした。

そこまではよかった。よかったんだけど、彰矢はいいとして、2年生の先輩が1人と、3年生の先輩が葛城先輩を含め3人も一緒に帰るとは思わなかった。