「帰るわよ」
「ハ…ハイ…」
こうなった愛華には逆らわないのが１番。逆らおうものならどんなに恐ろしいか…！！
「え、雪兎、練習は！？」
「あ゛ぁ？」
「ｯﾋｨ！？」
ほら思った通り。そしてすまん彰矢…。
愛華にばれないように両手を合わせ、手を振って愛華の隣に並ぶ。
「オレの友達作り邪魔すんなよ…」
「あら、ゆきは私のボディーガード以上に大切なことがあるって言うの？」
と言いながら手を握ってくる愛華の手を反射的に振り払う。
「おいっ！また誤解されたらどうすんだ！」
「ん？」
「ｯｳ…だ、だから！誤解されんだろ！」
「あら、親友と手を繋ぐことがそんなにおかしいことかしら？」
結局繋がれる手。しかもめちゃくちゃ痛い。
