涼と話をしているも、柑菜はやはり秋斗のことが気になり、柑菜の場所から見えるチラチラと秋斗の横顔を見てしまう。
秋斗は、空や亜紀達と話をしている。
そんな秋斗の横顔を見て、外国人みたいなラインだな、程よい高さの鼻だな、と思う柑菜だったが、急に秋斗がフランスに行ってしまうことを思い出し、心に穴が空いたような気分になった。
その穴を、ひゅーっと冷たく乾いた風が通り抜けていく。
フランスは、美術を専門とする柑菜にとっても憧れの場所で一度くらいは行ってみたい土地。
もし、秋斗と2人で憧れのフランスの地を歩くことができれば……。
2人で、フランスのお洒落なカフェで午後のティータイムを過ごすことができたら……。
そんなことを考えると、次は表情がにやけてしまう。
「柑菜ちゃん、私秋斗さんのプレゼントだったわ、…………もし柑菜ちゃんが交換したいなら」
にやける柑菜の元に、櫻子が可愛らしい箱を手に持ちやってきた。
ライトグリーンの包装紙は、穏やかな秋斗を連想させる。
「いいの、だって、今日はみんなのクリスマスパーティでしょ?…………それに、明日2人で過ごすから」
それに……からは、櫻子の耳元で誰にも聞かれないように話す。
すると、お互い顔を見合わせてふふっと笑いあった。



