伝えられなかった君へ

恋愛(学園)

kamiyui/著
伝えられなかった君へ
作品番号
1456684
最終更新
2017/09/08
総文字数
0
ページ数
0ページ
ステータス
未完結
PV数
0
いいね数
0
うだるような暑さの夏の夜

ひとつの夢を見た



今思えばそれは

これから私の身に起こることの


予兆だったのかもしれない



昼休み

秘密の空き教室へ向かう

ひとりで空を独り占めできる

そんな窓際が私の特等席

窓が写真のように

毎日違う空を私に見せてくれる

誰にも邪魔されることなく

その写真を独り占めにする

私だけの景色



教室の扉を開ける

そこで異常事態に気づいた


誰かいる


特等席で物憂いげに外を眺めている


モデルのように手足の長い長身

後ろ姿でもわかる小さな頭

夏の日差しでキラキラ輝く髪




その光景に

引き込まれるように見とれた



今日は教室で食べよう

特等席は諦めよう


そう思ったのに

勝手に口から言葉がこぼれる


ねえ、誰?


彼は振り向く



その瞬間

風が吹き白いカーテンがめくれる

いきなりの逆光に目が眩み

彼の顔は見えなくなる

彼は構わず喋り出した


思い出せ

この作品のひとこと感想

この作品には、まだ投票されていません。

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop