彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)


「あの時、すごいビックリしたんですからっ、あまりの熱にビックリしてうっかり腕引いちゃって、それで座っちゃった私にあんなことっ」

「あれはモモが近くに寄り過ぎなんですよ。好きな子が自分の部屋にいて、あんなに近くにいたら手を出すに決まってます」


なにそれ。
私が悪いみたいじゃない。
っていうか好きな子って?
あの頃主任は、朔也さんに言われてイヤイヤ色んなところに行ってくれてて。

間近にある主任の顔を見つめていたら、見る見る赤くなって……

ぇ?


「……ずっと好きだったんですよ」


耳まで真っ赤にした主任は下を向いたままそんなこというから。

ずっと、
好きだった

そんなにも前からずっと見ていてくれたことが嬉しくて。
その真っ赤な耳に口付けて囁く。


「耳まで、真っ赤ですよ?」


その耳を押さえると、いつの間にかあの時のようにぎゅってされて


「しばらく、このままで……」


その声はあの時の辛そうなものではなく、私の中に甘さと安らぎと運んできてくれた。