彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)

GW中の高速道路はさすがに混雑していて普段よりも時間がかかっているみたい。
全く止まってしまうことはないけど、この辺りはかなりノロノロ運転。
目的地のインターまではあと少しらしいけど……


「さすがにGWですね……」

「あの、運転疲れませんか?私代わりますからいつでも言ってください」

「とりあえず今のところは大丈夫です」


地元からここまで、休憩を何度かいれたとはいえ、ずっと主任が運転してる。
昨日、遅くまで仕事しててそのままオフ会にきた主任はたぶんゆっくり休めてなんていないはず。


「疲れたら言いますから、そんな顔しないでください」


そんな顔……
主任は運転していて前を見ているはずなのに、また私の顔で心よみましたね?
でもそう言われちゃうともう何も言えなくて。
また大人しく隣で前を見ているしかない。



そしてやっと渋滞を抜けてインターを降りると市街地へと進んでいった。


「本当は近くに水族館があるんですが、今はリニューアル工事中で営業してないようです」

「前に主任と水族館に行った時も、外にある触れ合い広場が冬季閉鎖されてて行けなかったですね」

「そうですね、そこにも暖かくなったら行く約束をしました」


ただ想い出したから言っただけで、その約束を果たしてほしいって言うつもりじゃなくて。
だってそのためには主任は東京から来なければいけなくなる。
そんなこと、


「モモ?守れない約束ならしませんよ?」

「へ?あの、でも…しゅに――――」
「今度から主任って一度呼ぶたびに何か罰をあたえましょうか?」

「いえっ、ちゃんとっ呼ぶので大丈夫、ですっ」


罰とかっ、主任は何を言い出すんでしょうか
しかも楽しそうに笑ってるし。
ちゃんと前向いて運転してください。


「もうすぐ着きますよ」


そう言われて前を向くと目の前には日本海が見えていた。