彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)

待ち合わせ場所に行くとすでにむぎちゃさんとゾロさんは来ていた。
あとここに来るのはリズさんとマッドさん。
だけど、それらしい人は……
こんなに待ち合わせの人の多い場所ではまったく見当もつかない。


「あ、まっちゃんからメールだ」

「なんて?」

「そこの怪しい集団ですか?だって」

「てことは、この辺にいるって…―
「こんばんはー」

「うわー。あれだ。マッドさん?」


あれだって何ですか、むぎちゃさん。
しかも私の時と同じ、うわーっていうのは何。


「やっぱり怪しい集団。あたったな」

「そんな怪しい?」

「かなり、性別も年齢もバラバラでなんか不思議な感じが漂ってた」


そういったのは素晴らしくガタイのいい、所謂マッチョな感じの人。
よく見れば顔をくしゃっとさせて笑う顔は子犬のよう。
まぁそれにしてもマッチョな人ってなんでこんな風に体にぴっちりした服を着るんだろう?


「ベスは?一緒じゃないの?」

「あーなんか直で行くって言ってた」

「そっかーじゃあ移動しようか」

「スーちゃんきっと一人で寂しがってるだろうしね」


待ち合わせ場所で出会えなかったことを考えてスーラさんはお店待機。
お店の場所はわかんないけど、今から移動したら時間的にはちょうどなのかな?

むぎちゃさんとマッドさん。
ゾロさんと雪姫さん。
そしてキューブさんと私。

二人ずつに分かれて移動しているときにキューブさんが、


「ベス。どっちかなぁ?」

「ふふふ。きっと女子ですって」

「まーどっちでも飲めればいいんだけどねー?」


…やっぱり。
ただ飲みたいだけだったんだ。

そういえば、ジュンさんてお店に直でくるらしいけど、何時に来るんだろ?
遅くなるとは言ってたし、仕事だとも言ってた。
でも、ほんとにこれるのかな?