次の日。
久しぶりに気持ちよく目覚めた朝。
家事を済ませてゆっくりお茶を飲んでいるとそこにメールの受信。
休みの日の朝のメールは身内度が高い。


『天気いいからドライブ行くぞ』


こんな俺様メールを送ってくるのは潤兄しかいない。
確かにいい天気だし、このまま家にいるのももったいない。


『いいねー、迎え行こうか?』


どうせ潤兄飲みたくなるんだろうし、なら迎えに行って行きは運転してもらえばいいし。
行きっていうかどこにいくのかわかんないけど。


『もう向かってる』


向かってる?
返事したの今だよ?
潤兄、私が断ったらどうするつもりだったんだろ。
なんて考えてるうちに潤兄がきちゃう。
お茶飲んでる場合じゃなかった。

早く着替えなきゃ。

ここ最近毎週のように潤兄に会ってる。
先週って何着てたっけ?
さすがに同じのは着れないし……


ピンポーン


え?もう着いたの?
早くない?


カチャ


「おは…ー
「桃。まだ着替えてねーの?」

「えっと、どこいくか聞いてなかったし?」

「決めてないし」


あっそ、
じゃあとりあえず。動きやすい服装にしておけばいいか。


「ごめ、すぐ着替えてくるね」

「あーコーヒー勝手に入れて飲んでるから」

「うん、ごめんね」


我が家のコーヒーは、いまや潤兄のお気に入りのもの。
ある時持ってきて、そしてそのまま置いていった。
実家に送り迎えの時にここで自分で入れて飲んでる。
今やちょっとしたカフェと化してる。