週末、久しぶりに自分の家で過ごすことにした。

潤兄は実家に連れて行くって言ったけど、いつまでも逃げてるわけにはいかない。
私だっていいかげん…
思い返すのさえ辛くて、楽しかったことも全部蓋をしたままにしておくことなんてできない。
やっと気持ちの整理をしようと思い始めた。

それに…
三月のあの日。主任が異動になってしまうと知ってから、ずっとゲームにログインしていなかった。
三、四月は忙しいと予告はしていたけど、ゲームを始めてからこんなにも長い時間全くログインしない事はなかった。


「雪姫さん、心配してるだろうなぁ…」


メアドは教えてもらってたから連絡することも出来るけど、今まで一度もメールしてないし。
んーどうなのって思ったらメールをすることがためらわれた。



《ログイン完了です》


雪姫: モモおおおおおおおおおおちゃあああああああ



ログインするなり挨拶する暇も与えられずに雪姫さんに叫ばれた。
叫ぶっていうか、



フトモモ天使: こんにちは。ご無沙汰してます^^

雪姫: モモちゃん、よかった~

CUBE: ほら、大丈夫だったじゃん

雪姫: だって~モモちゃん事故とかだったらどうしようかと…



思った以上に、雪姫さんは心配してくれていたらしい。



CUBE: モモちゃんが何も言わないままいなくなるなんてないからって何度も言ったんだけどね?

雪姫: だってええええ

フトモモ天使: 社内で異動とか色々あって^^;

雪姫: いや、元気なら。全然いいの!

フトモモ天使: メールしようかと思ったんですが、考えてるうちに時間が経っちゃって^^;

CUBE: 気軽にしてくれても平気よ?雪姫なんて寂しがりだしwモモちゃんからメール来たら3倍返しで戻ってくるよwww



メールの3倍返しってどんなでしょうか。
謎だけど、雪姫さんならなんかすごいかわいいメール送ってきそうで……



雪姫: 3月はみんな忙しかったみたいで、ログインも減ってたんだけど今月はいって戻ってきたかな^^

フトモモ天使: そうなんですか^^

マッド: こんちわー

CUBE: ちわ

雪姫: まっちゃんも3月全然来てなかったよねー

マッド: 決算あって何かと忙しかった^^;

CUBE: みんなそんなだったし、モモちゃんも気にしなくてへーき

フトモモ天使: はい^^


そうだよね。
みんな3月は忙しいし、リアルのほうがもちろん大事だもんね。