主任の家までの道がやっぱりわからなくてナビしてもらう。
ほんと私って迷子ちゃんだなぁと情けなくなる。
「すみません。私、すごい方向音痴で……」
「知ってます」
あぁそうだ。主任ってこういう冷たい感じの言い方をする人だった。
最近は朔也さんのところで話す主任や休日モードの主任を見ていたからすっかり忘れてたけど。
でもなんか、改めて言われるとちょっと傷つく。
「いいんですよ、私は別に困りませんから」
「スミマセン」
そうだよね。
私が迷子ちゃんだからって別に主任が困るようなことはない。
「天ヶ瀬さんが迷わないようにすればいいだけですから」
「え?……あ、はい」
ん?
わたしが迷わないようにすればいい?
なんか主任の言ってる意味がわかんないけど。
ようするに主任は別に私の事はどうでもいいってことなのかな。
今日は無理言って家まで送ってるけど別にただの部下だもんね。
そう、ただの部下なんだ。
マンションに近づいてくると主任は「地下が駐車場になっているので、そこに入れてください」と指示してくれて。
あ、そっか。
荷物あるから路上じゃ危ないもんね。
地下に入ると部屋番号のプレートのところにとめるように指示された。
―1201―
主任のお部屋は12階らしい。
「天ヶ瀬さん、荷物運んでもらえますか?それ、私にでしょう?」
後部座席に置いた荷物を見て言った主任。
やっぱり、ばれてますよね?
あ、でも運ぶって部屋まで、かな?
運べって言ったわりにはペットボトルの重いほうは主任が自分で持ってるけど。
「両手がふさがってしまいましたので」
「あ、はい」
私が買ったのを持てばいいんだよね?
主任の右手には仕事のカバン(ノートパソコン入り)左手はペットボトルの袋。
確かに手はふさがってるけど……
ともかく部屋の前まで持っていけばいいんだよね?
とはいえ、ちょっと緊張。
ほんと私って迷子ちゃんだなぁと情けなくなる。
「すみません。私、すごい方向音痴で……」
「知ってます」
あぁそうだ。主任ってこういう冷たい感じの言い方をする人だった。
最近は朔也さんのところで話す主任や休日モードの主任を見ていたからすっかり忘れてたけど。
でもなんか、改めて言われるとちょっと傷つく。
「いいんですよ、私は別に困りませんから」
「スミマセン」
そうだよね。
私が迷子ちゃんだからって別に主任が困るようなことはない。
「天ヶ瀬さんが迷わないようにすればいいだけですから」
「え?……あ、はい」
ん?
わたしが迷わないようにすればいい?
なんか主任の言ってる意味がわかんないけど。
ようするに主任は別に私の事はどうでもいいってことなのかな。
今日は無理言って家まで送ってるけど別にただの部下だもんね。
そう、ただの部下なんだ。
マンションに近づいてくると主任は「地下が駐車場になっているので、そこに入れてください」と指示してくれて。
あ、そっか。
荷物あるから路上じゃ危ないもんね。
地下に入ると部屋番号のプレートのところにとめるように指示された。
―1201―
主任のお部屋は12階らしい。
「天ヶ瀬さん、荷物運んでもらえますか?それ、私にでしょう?」
後部座席に置いた荷物を見て言った主任。
やっぱり、ばれてますよね?
あ、でも運ぶって部屋まで、かな?
運べって言ったわりにはペットボトルの重いほうは主任が自分で持ってるけど。
「両手がふさがってしまいましたので」
「あ、はい」
私が買ったのを持てばいいんだよね?
主任の右手には仕事のカバン(ノートパソコン入り)左手はペットボトルの袋。
確かに手はふさがってるけど……
ともかく部屋の前まで持っていけばいいんだよね?
とはいえ、ちょっと緊張。

