「で?」
えと、その接続詞、どこから続いてるんですか?
「あのイケメンとどこで知り合ったのよ?!」
望亜奈さんの一番の関心はやっぱりイケメン。
イケメン好きじゃなくたって、あんな微笑み見せられちゃったら……
「イケメ…、朔也さんは、主任のお友達です」
「えぇえええ。主任の?いつの間に主任とそんなに仲良くなったのよ?!」
特別、仲はよくないと思うんですけどね?
「仲良くなったってわけじゃないんです。けど、……
最初はランチで主任にこの店に連れてきてもらったこと。
その時に夜ご飯を食べにくると朔也さんと約束したこと。
夜ご飯を食べに来た時に私が酔ってしまってタクシーで主任に家まで送ってもらったこと。
そして昨日のご飯を一緒に食べに行ったこと。
「なるほどねー」
って言ったっきり望亜奈さんはだんまり。
「あのさ、桃ちゃん。聞いておきたいことがあるんだけど?」
「はい。」
「朔也さんのこと好きなわけじゃないよね?」
って、そっち?
確認事項ってそっちなの?
「いや、全然。」
それはあの微笑みを向けられたらちょっと素敵とか思っちゃったのは否定しないけど。
でも、朔也さんは主任のお友達だから。
「ならいいんだけどね?ま、でもあれだよね」
あれってなんでしょうか。
望亜奈さんひとりで納得してるみたいですけど。
「桃ちゃん、最近特に頑張ってたもんね。主任じゃなくてもご褒美あげたくなるよね」
「ご褒美って、犬とかじゃないんですから」
でも、頑張ってるのを見ていてくれる人がいるってやっぱり嬉しい。
「主任に褒められたことないですけどね?」
「あのキャラじゃねぇ。でも、ちゃんと見てると思うよ?主任は」
考えてみたらここ2ヶ月の間に急に主任と接近しているのは事実。
だけど、変なとこばかり見られてる気がしないでもない。
「酔ったとことか、階段踏み外すとかそんなのばっかりですけど……」
ほんと、穴掘って入りたい。

