彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)



「遅くなってすみません」

「おかえり~」


望亜奈さんは、すでにご機嫌です。
空き缶はどうやら二本。


「桃ちゃんなんか飲む~?」

「あー私。自分で」


冷蔵庫に向かおうとすると、望亜奈さんが立ち上がって


「私、持ってくるー」


冷蔵庫から取り出して私の前に「はい」って望亜奈さんに渡されたのは


「梅酒?ですか?」

「桃ちゃん。これなら飲めるでしょう?」

「え、でも、これお酒?ですよね?」

「でも梅酒だから、飲めるでしょう?」


もう一度聞くって事は飲めって言ってるって事、だよね?


「は、い。いただきます……」

「ん。じゃあ乾杯しよっか」


プシュ


望亜奈さんは三本目のビールをあけ、私は梅酒の缶をあける。
確かにいつも強引だけど。なんだろ、望亜奈さん今日はちょっと変な感じ。


「かんぱ~い」
「いただきます」


ん、ん?
結構おいしかったり?
おばあちゃんの梅酒じゃないのは初めてだけど。
結構甘くておいしい。


「おいしいですね」

「でしょう?今日は桃ちゃんのお家だし、一本ぐらいは大丈夫よね?」

「ですね」


この前も食前酒おいしいって思ったし。
私もちょっとはお酒に免疫ついたのかな?
なんて思いながらチビチビと梅酒を飲み進める。

その間に、望亜奈さんはさらに二本飲み終えている。
次は五本目?
いくら明日休みでも飲みすぎじゃないの?って思ってたら、


「そういえば~。コンビニで桃ちゃんにメールしたんだけど、返事ないから勝手に梅酒にしちゃったんだけど、正解だったね」

「へ?メールですか?」


バタバタと片付けてたから気づかなかったのかな?
ていうか、もう一度電話してくれればよかったのに。

住所メールした後、カバンにまた閉まったんだっけ?携帯。

カバンの中で受信メールを知らせるライトが点滅してる。
マナーモードを解除して、メールの確認をする。


「あぁきてたみたいです。音消したままにしてるから気づかなく……」


え?


確かに望亜奈さんからのメールはきている。

でもその前にメールが、もう一通。