「遅くなってすみません」
「おかえり~」
望亜奈さんは、すでにご機嫌です。
空き缶はどうやら二本。
「桃ちゃんなんか飲む~?」
「あー私。自分で」
冷蔵庫に向かおうとすると、望亜奈さんが立ち上がって
「私、持ってくるー」
冷蔵庫から取り出して私の前に「はい」って望亜奈さんに渡されたのは
「梅酒?ですか?」
「桃ちゃん。これなら飲めるでしょう?」
「え、でも、これお酒?ですよね?」
「でも梅酒だから、飲めるでしょう?」
もう一度聞くって事は飲めって言ってるって事、だよね?
「は、い。いただきます……」
「ん。じゃあ乾杯しよっか」
プシュ
望亜奈さんは三本目のビールをあけ、私は梅酒の缶をあける。
確かにいつも強引だけど。なんだろ、望亜奈さん今日はちょっと変な感じ。
「かんぱ~い」
「いただきます」
ん、ん?
結構おいしかったり?
おばあちゃんの梅酒じゃないのは初めてだけど。
結構甘くておいしい。
「おいしいですね」
「でしょう?今日は桃ちゃんのお家だし、一本ぐらいは大丈夫よね?」
「ですね」
この前も食前酒おいしいって思ったし。
私もちょっとはお酒に免疫ついたのかな?
なんて思いながらチビチビと梅酒を飲み進める。
その間に、望亜奈さんはさらに二本飲み終えている。
次は五本目?
いくら明日休みでも飲みすぎじゃないの?って思ってたら、
「そういえば~。コンビニで桃ちゃんにメールしたんだけど、返事ないから勝手に梅酒にしちゃったんだけど、正解だったね」
「へ?メールですか?」
バタバタと片付けてたから気づかなかったのかな?
ていうか、もう一度電話してくれればよかったのに。
住所メールした後、カバンにまた閉まったんだっけ?携帯。
カバンの中で受信メールを知らせるライトが点滅してる。
マナーモードを解除して、メールの確認をする。
「あぁきてたみたいです。音消したままにしてるから気づかなく……」
え?
確かに望亜奈さんからのメールはきている。
でもその前にメールが、もう一通。

