彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)

さっき渡された袋の中からビールを一本取り出すと望亜奈さんのもとへ。


「ありがとー」


いえ、望亜奈さんの買ってきたものですし
ていうか、どんだけ飲むのっていうぐらいのお酒の量だったんだけど?


「桃ちゃん、もしかしてお風呂入ろうとしてた?」

「え?なんでわかったんですか?」

「あぁ髪の毛。クリップで留めてるし服装がさっきと一緒だし」


そうだった。
家に帰ってきてお風呂にお湯を入れに行く時に浴室でクリップで留めたんだった。


「お湯ためてたところだったんです。けど」

「じゃあ先、入ってきちゃえば?」


先にっていうか。
望亜奈さん。これってお泊りコースっぽいよね?


「でも、」

「私なら適当に飲んでるから、ね?」


ん。やっぱり飲むぞってことみたいだから。
これは今入っちゃうのがいいみたいだよね。


「じゃあ。すみません。ささっと入ってきますね?」

「ごゆっくりどうぞ~」


思いがけずお風呂に入れることになって、嬉しいけど。
お客様いるのにお風呂はいるとか、いいの?ってちょっと思ったけど。
……お風呂好きの私はその誘惑には勝てなかった。



ポチャン


で、お風呂の中、ちょっと妄想中。

さっきの主任の笑顔をもう一度思い浮かべて……


なんていうか
素敵だったなぁ

普段笑わない分
あの笑顔は貴重。


いつもあんなふうに笑ってたらいいのに……



ハッ


そだ、部屋に望亜奈さんいるんだった。


慌てて身体を拭いてお風呂から上がると、時計を確認。
入ってから30分。
私にしてみれば短いけど、望亜奈さん一人で待たせちゃ悪いよね。

ドライヤーで軽く髪を乾かして部屋に戻る。