テスト最終日 放課後


「テスト終わった~!」


朱里がハイテンションです。


「あとは1ヶ月後の体育祭だね!で、夏休み!」


「で、課題考査。」


「そういうこと言わないのー!あ、そういえばさ、水月ちゃんと拓也先輩って付き合ってるの?」


「いや、付き合ってはないと思うけど…時間の問題じゃない?水月毎日『拓也先輩カッコイイ!』って言ってるし?」


佐々木先輩のお友達の拓也先輩はうちの学校では1番モテるらしい。水月も人気あるし、お似合いだと思う。ていうか早くくっつけばいいのに。


「ふーん。早くくっつけばいいのにね!で、桜月はどうなの?」


“何がどうなの?”と聞くと、


「佐々木先輩だよ!どうなの?佐々木先輩も結構モテるみたいだから、早く告白…」


「しないから!好きじゃないし!」


「好きじゃないの?この前二人で買い物行ったんでしょ?」


なんのことだ…?


「行ってないよ」


「嘘!駅前で二人で歩いてるの友達が見たって言ってたよ?」


楽譜のときかな?


「それは部活で使う楽譜買いに行っただけで、デートしてたわけじゃない。」


「本当は?」


「好きじゃないから!」