ここが桜月さんの部屋か…。いや、正確に言えば桜月さんと水月さんの部屋なんだけど。


「確かここら辺に…あった。こんなに量多かったっけ」


押入れから出てきたノートは軽く50冊以上ある。


「テスト範囲に入ってるのはこの10冊ですね。」


「ありがとう。…じゃあ帰るね。」


長居するのも良くないし。


「桜月~!ご飯できたわよ~!」


ご飯もできたみたいだしね。


「佐々木君も食べてってね!」


「え、いや!そんな…悪いです。」


急にお邪魔して、夜ご飯までって…


「そんなこと言わずに!桜月も嬉しいでしょ?」


「別にどっちで…」


「桜月も嬉しいって言ってるし、もう用意しちゃったしね!下降りてきてね!」


桜月さんが思いっきりため息をつく


「すいません。騒がしい母親で」


「いや、明るくていいと思うよ。」