「ただいま。」


「お邪魔します…」


ゆき先輩以外の人が来たの久しぶりだな。


「おかえり水月」


「桜月だし。」


見てから名前呼んでよ…。


「ああ、ごめん!・・・やま」


「佐々木先輩だから!」


「ああ、えっと2年5組の佐々木大和です。」


「やま」


「お母さん!」


まだ、佐々木先輩には言ってないから…


「焦げるよ。夜ご飯。水月応援団でお腹すいてるだろうし、焦がしたらまずい」


「そ、そうね。」


“ゆっくりしていってね”って笑いながらお母さんは台所に戻っていった。


「上、行きましょう。」


「あ、うん。お邪魔します。」