というわけで(?)今楽譜を買いに来ている。桜月さんと2人で…。


一応体育祭の組み分けについて説明すると、うちの学校は7組まであって、1.3.5組は紅組で2.4.6組が白組。7組は体育科だからクラスを半分に分けているらしい。因みに拓也と中村さん…水月さんと僕は紅組、桜月さんだけ白組になっている。


「あ、桜月さん。今拓也からメールきて、紅組は向日葵、白組は坂の途中でがいいって。」


「坂の途中ではうちに楽譜あるので買わなくていいです。向日葵は君と僕の向日葵の主題歌ですよね?」


「うん。じゃあ向日葵だけ買って、学校帰って練習する?あ、でも今日は部活早く終わるんだっけ」


「テスト期間ですから。明日からないんですよね?」


え…


「どうかしました…?」


どうしたもこうしたもない。


「テスト勉強してない…」


・ ・ ・ ・


「成績、いいんですか?」


「この前偏差値45だった」


「…水月は43ですよ。」


「それはよかった…じゃないよ!どうしよう…」


My motherにしばかれる…


「範囲って高2の既習範囲ですよね?」


「…うん。」


「…確かうちに兄のノートがあったと思うので持ってきましょうか?参考書よりはわかりやすいと思うんですけど。」


「え、いやお兄さんに悪いし…」


お兄さんもテスト勉強で使うだろうしね。


「1年前に他界したので問題ないです。赤点取ったら補修で部活来れなくなりますよ。」


「なんかごめんなさい…」


「…うち、ここから歩いて10分くらいなので。行きますよ。」


…なんか気まずい。テスト勉強しておけばよかったなあ。