ガチャッと勢いよく部屋のドアを開け、廊下に一歩足を踏み出す俺。 そして、ふと横を見ると、隣の部屋のドアも空いている。 そこは、陽菜の部屋だ。 しかも、陽菜が、部屋から一歩足を踏み出していたところだった。 まさかの、俺と陽菜の部屋から出るタイミングが、丸かぶりしたのだ。 た、タイミングバッチリ!!! 俺がそう思った直後、陽菜も俺の存在に気づく。 そして、反射的だったのか、俺の顔をあまり見ようとしなかった陽菜が、バッチリと俺の顔を見たのだ。