ピンポーン 午後3時。 お母さんが言う、再婚相手とやらと、その息子がうちにやって来た。 「来たみたいね♪」 リビングでソファに座ってテレビを見ていた私は、嬉しそうにリビングを出て玄関へ向かうお母さんを、横目で確認する。 お母さんは、肩より少し伸びた髪をいつもより念入りに巻いて、メイクもばっちり。 外出するのかと思わせるようなオシャレな服を身にまとい、パタパタと早足で再婚相手とやらを出迎えに行った。