どうやらお母さんが話しているみたいだった。




私は、見つからないようにドアの影から三人の会話を盗み聞きする。




「娘は今、学校に行けてないの。」




「!」




そ、阻止する前に言われてしまった。


……お母さんのあほ。


そんなこと、すぐに言わなくたっていいのに。


そんなの言ったところで、そいつらには興味のない話なんだよ。


人のことなんてどうでもいい


自分のことさえよければそれでいいんだから。


そんなヤツらに言ったって、馬鹿にされるだけだよ。