父さんも言ったように、時間をかけていけば、きっと分かり合える時が来る。
すると、陽菜が俺の方に、スタスタと早歩きで近づいてきた。
そして、俺の目の前に来た陽菜は、俺の顔を見ず、少しうつむきがちになって口を開く。
「……ば……っかじゃないの!?
いい気にならないでよ!
私は、あんたらのことなんて絶対認めないから!
ていうか、追い出すから!!
その男は、どーせお母さんのことたぶらかしたんでしょっ
あんたはっ、そ、その男とグルなんでしょ!
本性は隠しきれないんだから!
「いつか認めてもらう」!?
「いつか」なんてないから!
私はあんたらのこと、家族だって認める日なんて来ないから!
絶っ対!
ないから!!!」

