今日から家族になりまして。

｢改めまして、私は空くんのお父さんの再婚相手となる、由香里です｣




女の人は、さっきのようなふんわりとした柔らかい雰囲気はどこかに飛んでいったかのように、凛々しく真剣な眼差しをした女性へと切り替わっていた。




｢あ、俺も、改めまして、空ですっ｣




緊張と戸惑いで言葉が途切れ途切れになってしまう俺。




｢お父さんからは、私の話は聞いてた？｣


｢あ、はい。中学の時の同級生で、クラスメイトだったって｣




俺と女の人の会話が、静かなリビングで続いていく。