なんでよ


なんで、私が責められなきゃいけないの。


私は間違ってない。


間違ってなんかない。


こんな人たち、信用できるわけないでしょ。


急に再婚とか


急に男が二人も引っ越してくるとか


わけわかんない。


こんなの、私にとっては残酷すぎる。


私は


私は……





「……お母さんが一番、私のことわかってくれてると思ってたのに」




ぼそっと、聞こえるか聞こえないかくらいの声でそう言って、私は玄関の方に近づいていった。




そして、誰とも顔を合わせることなく、玄関の前の階段をすたすたと上がっていき、自分の部屋に閉じこもった。