「陽菜っ!!空くん!!」
家の前には、びしょ濡れになったお母さんが立っていた。
そして、走って私たちの元へと駆け寄ってくる。
「お母さん!?」
「もうっ……心配したんだから!!こんな嵐の中突然飛び出してっちゃって…………」
泣きそうな声でそう言って、お母さんは私の両肩をがっしりと掴む。
「ご……めん。空が……心配で……私も無意識だったの……」
「心配なのはわかるけど…………!
あなたまで外に出ちゃったら、私の心配がよけいに増しちゃうでしょう!」
「……ごめんね。」
うつむいて、私はお母さんに謝った。

