空というこの家に来て間もない奴に、自分の過去を話してしまった。




流れというかなんというか……




いや、たぶん




話したくなってしまったのかもしれない。




空というこの男には、よくわならないけど安心感がある。




なぜか、自然と話ができてしまう。




この人は、本当に不思議な人だ。




あの日から私は徐々に自分の部屋から出ることができるようになって




夜ごはんもみんなと食べるようになった。




リビングにいる時間も増えて、空と関わることも多くなっていった。




毎日ちゃんと話して、一緒にいることで、なぜかもっと空に対しての安心感や、落ち着く感じが出てきた。




そうやって1週間が経ったくらいのこと。




夜、私の部屋にお母さんが訪ねてきた。