「ユリさん、1つ私もお願いごといいですか?」
「なに?」

「夜寝るとき、ベッドに寝てください。私がソファーに寝ます。」

「それは、ダメ!」
即答だった…

「私のが小さいし…それに私が来てからユリさんずっとソファーで疲れ取れないですよ。」

ユリさんが頭を縦に振ってくれなくて…

「そしたら…」
ユリさんの袖を掴む。

「一緒にベッドで寝て下さい…」
「へ?」
ユリさんは、びっくりした顔をする。

言葉を続ける。

「一緒に暮らすのに、遠慮するのは寂しいです。」

ユリさんは、考え始めた。
私はじっと静かに見つめる。

「ユイにそんな風に言われたら、断れません。」

「それじゃあ!」

「ただし、一緒に寝るのが嫌になったらすぐに言うこと。」

「はい。」
何とか、私のお願いごとも聞いてもらえた。