中学2年生の時、茜里(あかり)と同じクラスになり、凛月(りつき)、友梨(ゆり)、茜里はたちまち仲良くなった。

凛月は、サッカー部に所属していて、朝練がある為、一緒に登校する事はなかったが、下校時は、凛月を待って、皆で一緒に帰っていた。

ある日、いつものように、凛月を教室で待っていると、

「友梨ちゃん、わたしね、凛月君が好きなの…」

可愛らしく頬を赤らめて、茜里は、友梨に言った。

「友梨ちゃん、応援してくれる?」

その言葉に、友梨は戸惑った。
友梨は、幼い頃から、凛月が好きだった。
幼なじみ故、異性と見られず、バカ騒ぎばかりしていたが、それでも凛月といられるだけで良かった。
…そう、思っていたのに、茜里の恋心に気づくと、みっともなく、焦っている自分がいた。