「友梨(ゆり)は、女子少年院に行く事が決まったけど、出てきたら、また復学するかもしれない。
そんな状態で、今まで通り、粋香と付き合う事は出来ない。
それこそ今度は、粋香が命を落としかねない。
だから…だから…」

それ以上、言葉にならず、凛月は静かに涙を落とした…。


‐凛月が屋上から出た後、

「好きなくせに無理しやがって…」

純生は呟き、だけれど、凛月の気持ちもわかるから、ただただ、ため息をつく。

「ぜってぇみんなで幸せになってやる!!」

純生は、強い口調で言うと、力強く、屋上の扉を開けて、屋上を出て行った‐。


【 続 】