真っ赤になった掌を見つめながら、何故、こんな事になったのだろう…と、思わず涙が流れる。

…これで完全に、凛月に嫌われた。


‐「ちょっといいかな…?」

警察官が、友梨の肩を叩いた時、

「枯れた花は、もう咲かないの…?」

友梨は、うつろな目をして、まるで壊れたレコードのように、何度も何度も、同じ言葉を繰り返していたと言う…。