その日から、凛月と粋香は、急速に仲良くなっていった。

…そして、受験発表日当日。

「うー…ダメな気しかしない」

粋香は、先程から、ため息しかつかない。

「大丈夫だよ、去年から一緒に頑張ったじゃん。
絶対受かってる」

凛月は、粋香に、受験勉強を教えていた。
粋香も、同じ高校に受かり、凛月たちと一緒に行動したかったから…。

やがて、受験番号が張り出された。

「394だったね?」

凛月に番号を聞かれたが、粋香は緊張から、ただ頷くだけ。

…388
389
390
393
394

「…!!
粋香ちゃん、あった、あったよ!」

粋香の代わりに、番号を見ていた凛月が、興奮気味に話す。