茜里(あかり)が亡くなると、凛月(りつき)は、あれだけ好きで、キャプテンにまでなったサッカー部を辞めて、学校にも行かなくなった。

何も感じない、何をするにも意欲がわかないし、何も出来ないと言う、ぬけがら状態になっていた。

そんな凛月を見ても、友梨(ゆり)はどうする事も出来ず、彼女も彼女で苦しんでいた。

季節は、春から秋に変わっていた。
友梨は、凛月に、高校に行かず、今と同じように、ぬけがらのような生活を過ごしてほしくないと、思うようになった。

ある日、

「進路はどうするの!?」

とうとう友梨は、我慢が出来なくなり、凛月の部屋に行き、仁王立ちした。

「…怖いよ」

寝転んでいた凛月は、起き上がり、友梨を見た。