期待と不安が入り混じる新学期。私、有尾林檎は今日から野いちご高校に入学することになりました!
私の家からチャリでおよそ40分。けれど偏差値もそこそこだし何より制服がとっても可愛いの!着崩しても少ししか言われないらしいから靴下を下ろしてスカートおってネクタイ緩めてきくずしてまーす笑
私の通う野いちご高校は元々は女子高だったから一学年にいる女子の人数がとっても多いの!私の学年の1年生は全員で200人なんだけど男子はたったの35人。5クラスあるから単純計算で1クラスに7人しかいないんだ(泣)
5クラスあるクラスでも私は2組!クラスは入学式前のオリエンテーションできいてたんだ。教室に入るとざっと15人くらいしかいなかったけど一緒の高校生には見えないような綺麗な子が多くてクラクラしちゃうぅぅぅ。座る座席は自由らしいから窓側の一番後ろをゲット!
SHRが始まるまで20分あるからどーしよー!まだ前に座る子も来てないし隣の子もきてない(汗)話したいけど話す子いないやーん!とりあえず持ち物の中に書いてあった本でも読んでまってよ〜。
私中学の時から携帯小説すごくすきなの!面白いしキュンキュンするし!けど、授業中よんでるとにやけたりしてあぶない。
読んでいると時間はあっという間に過ぎて担任の先生が来ていた。
「席に着いてください。私は1ー2を担任をすることになった佐伯慧です。出席をとるので返事してくださーい。青木さん「はい。」有尾さん。有尾さん…。有尾林檎さーん?」
呼ばれた気がしたから目を本から話してじっと見られてる方向を向くと不思議な顔をして見てくる佐伯先生と生徒のみんながこっちを注目していた。訳が分からず首を傾げていると佐伯先生がコホンと咳払いをしてもう1度
「有尾林檎さん。」
と呼んでくれて無事に
「はい!」
と言うことができた。私、本に集中しちゃうと周りが見えなくなるから気おつけないと!しかもめちゃ恥ずかしかったし!
隣の席を見てみると男の子が座っていて顔は伏せてるけど肩を揺らしながら笑ってるのがわかった。照れ隠しでまた携帯小説に目を移してみんなの名前を聞いていた。けど、隣の男の子を見てから誰かににてるなぁって思ったけど他人の空似と思い忘れることにした。