ティネが神秘の湖の前を通っているとアクシルという水の妖精が隣で羽を広げて湖の様子を見ていた。

「今日もキレイね」

フフッとおしとやかに微笑むアクシル。湖には何も異常がないので安心したのだ。

「おはよう、アクシル！」

笑顔で手を上げて元気よく挨拶をするティネ。ティネの笑顔は明るく、爽やかな笑顔だ。
アクシルが微笑んだのでティネも嬉しいのだろう。

「あら、ティネ。来ていたのね」

ティネを見てにこっと微笑むアクシル。友達のティネが来てくれて嬉しいのだ。

「うん！今日も湖の管理をしているの？」

元気よく頷いて「うん！」と返事し、あごに手を添えて首を少し傾けながら聞くティネ。

「そうよ。今日も異常なしよ」

ピースにした手を上げて嬉しそうに「異常なし」と答えるアクシル。
アクシルはいつも湖や海の管理をしているのだ。もし湖や海に異常があったら、みんなが楽しく過ごせないし水が汚くなり、少なくなっていくからだ。

「それならよかった～！」

話を聞いてティネもホッとしたようだ。

「さあ、学校に行きましょう」

「うん！」

2人は羽を広げて飛び、話しながら学校へ向かった。