「そう……」
「まー、わたしも好きなひとできたことないしわかんないけどね!」
「……へえ」
成宮さんが、わかんない。
僕が、わかんない。
でも、わかりたい。
成宮さんといるとどきどきするとかじゃないけど、緊張する。ふわっと、身体が浮いた気分になる。
ねえ、これが、好きってことなのかな。
「鈴木!」
「へ」
「お前ぇー! ぬーけーがーけ!」
「はっ、え?」
「こっち来い!」
「え、なに、なになに」
ぐいぐいと僕を引っ張るのは堀くん。敬愛を込めて堀と呼べ、と言われている。どの辺に敬愛を込めればいいのかわかんないけど。
「なに、堀」
「お前やっぱ成宮好きなんじゃん? ねえ⁈」
「え、え? な、なんで急に」
「顔が真っ赤なんじゃあああああああ照れてんじゃねええええええええええ!」
「え、うわあああああああああ」
え、なに。
何か堀につられてわあああってやったけど、全然わかんない。



