気が付いたのは、
あの衝撃から3日程経った夜だった。


守から話を聞き、
自分の顔を見ると10センチほどの
火傷のような傷痕が頬に残っていた。


信じられない話だが
私の顔に傷痕をつけたのは
近くの工事現場から飛んできた
握り拳くらいのアスファルトの破片だった。



この傷、残るのかな。

でも、大切な瑠璃に何もなくて良かった。
そう心から思った。


ゴホ、ゴホ…


胸が息苦しいな。


3日間眠り続けていた時に
風邪でもひいたのかしら?


なんだか、乾いたような咳が止まらなかった