自分の痩せこけた姿に
ようやく気付いた私は困惑した。


バスルームの鏡にうつる自分の姿は
なんともみすぼらしい様子だった。


こんな自分の姿に嫌気がさして
すぐさま服を着て寝室へと向かった。




モモちゃん。
久しぶりに話すね。

今まで長い間話さなくてごめんね。


私、疲れちゃったみたい。


お願い!私の瑠璃を守って!






すっかり疲れ切っていた私は
そのまま朝まで眠りについていた。




次の日の朝、
元気な明るい瑠璃の声で目覚めた。




「ママ〜」



私のベッドに駆け足で潜り込んできたのは
紛れもなく瑠璃だった。


何が起きたのかわからない私に
優しく微笑む守が見下ろす。



「瑠璃?お熱どうしたの?」


「昨日、あれから病院に着いたら
熱が下がってたんだよ。様子を見て
1日入院だったんだけど、瞳を喜ばせようとして連絡しなかったんだ。」

守が優しく答えた。



そうなんだ。

そうだったんだ。



モモちゃん!ありがとう!


私にはやっぱりモモちゃんが必要なんだ!




高熱が続いて、
小さくなっていたはずの瑠璃の体重が
不思議と重く感じた。