小学校から高校まで毎日一緒に登下校。



周りには付き合ってるのかって何度も聞かれたけど別に付き合ってないし、



ただこれが習慣になってるだけ。



それに二年前までは奏多も一緒だったんだから。



「ハル、進路どうするの?今日進路調査表貰ったよね?」



ー何も決めてない。ー



そう言うと思った。



「私は音大行こうと思うんだけど。」



私はずっとピアノが好きだし、将来の夢はピアノの先生になること。



「あのさ、ハルも一緒に…」



そういった途端ハルは立ち止まった。



そして携帯を差し出した。



それを受け取りディスプレイを見る。



ーしぃがピアノを続けるのは俺も嬉しいし応援するけど、俺にはもうピアノを要求しないで。ー