「そいえば、あなた執事は!?」


「連れて来ませんでした。」



「....え!!!!?」


そうね、叔母様が驚くのも仕方ないわよね。


私には執事がいる。


黒崎郁人。執事ランクはS。この世に10人もいない超エリート。


「どうしてなの?もしかして喧嘩したんですの?」


なわけ。郁人は私の一番の理解者なのよ。



「いえ、ただ私がここでは必要ないと判断しました。」


「そう。でもここは執事がいて当たり前よ。それにその格好なら、いじめもありえなくないわ。執事がいないとなると...ダメよ!!高橋!早急に郁人に連絡を!」


「御意」


「叔母様!!!」


高橋は叔母様の執事。因みにSランク。


「郁人はもうすぐ着くようです」

「トントン」


「あら、早いわね♪入りなさい」


「失礼致します。」


「郁人、何故?」


「十愛お嬢様に反対されても、これだけは譲れません。専属執事として、為すべき事があるので。」


「そうね。執事でありながら主人から離れるなんて執事として失格よ。」


「そろそろ入学式始まるわね。十愛はもちろん新入生代表挨拶よ。今年は満点2人いたのよ。あの難問解けたのは今まで理人だけだったのにね笑」


へー。あの難問を...理人なら解けて当たり前だけど。そんなエリートが日本にいるとはね。