「だってさ、この世界に生きていて何になる‍?得より損のほうが多くない‍?」



「そうね」



「でしょ!自分には出来ることと出来ないことがある。それなのに、周りの人からは比べられて優劣をつけられる。相手の意思を押し付けられて、自分の意思を受け入れてもらえない。はあ……最悪」



「あなたに関しては、もう一つあるんじゃない‍?」



ニヤリと笑う涼香。