そんなことを言った私に、和人‍は驚いたように目をまるくし笑った。



「それは良かった。お前がいいなら毎日一緒に帰ろうぜ。あ、でも寄り道はしないからな」



金がなくなる、なんて言いながら和人は顔を背ける。


その顔が心なしか、少し赤い。



「うん!じゃあ帰ろう、一緒に。そしたら私の答えが見つかった時、一番に和人に報告出来る」



「それいいな。じゃあ明日からも迎えいく」



それから雑談をして楽しい時間を過ごした。


しかしこれは悲劇を生むことになる。