眩しい太陽、風の吹く音、自転車が通り過ぎる音、何も変わらない日々。


この世界ほど無意味なものなんてあるだろうか。



「はあ…」



もう何度もこれを自問しているが、答えは決まって「ない」だ。



「おはよう。どうしたの‍?ため息なんかついちゃって」



そう話しかけてきたのは、親友の涼香。