無視無視!

掻き消すようにして頭を振る。


「何やってんの、一人で。ほら、火消して」

「はいはい、分かったって」


思い切り息を吹きかけると、「おめでとー」と3人の拍手が飛び交った。

電気がつき、一瞬その眩しさに目が眩む。


「じゃあ、ご飯食べましょうか」


私は“待ってました!”と言わんばかりに箸を持ち、海老フライに手を伸ばした。

それを口に運んだ瞬間、サクッとした触感が一気に空腹を満たす。


「あ、そうだわ。これ、お父さんとお母さんから」


そう言ってお母さんは、棚に隠し置いてあったプレゼントを渡してきた。


「ありがとう!」


受け取ったプレゼントの包装紙を綺麗に剥がし、中の箱を開ける。