「千咲、今日も図書室行くの?」
「うん。結果報告しなくちゃいけないから」
「そっか。じゃあ、お先に!」
里乃が教室から出ていくと、自分の荷物をまとめて教室を出ようとした。
「――高城さん」
その時、ふいに呼び止められて立ち止まる。
「これ、落ちたよ」
クラスメイトの女子が床から何かを拾い上げて、私に差し出した。
「ありがとう」
それはストラップだった。
どうやら留め具が緩んで取れてしまったみたいだ。
「案外もろいな」
携帯についていた紐だけになったストラップを外し、それを鞄に突っ込む。
「千咲」
図書室に向かう途中、廊下で友達と群れていた隆臣と出会う。
橋本先輩も一緒だ。
「うん。結果報告しなくちゃいけないから」
「そっか。じゃあ、お先に!」
里乃が教室から出ていくと、自分の荷物をまとめて教室を出ようとした。
「――高城さん」
その時、ふいに呼び止められて立ち止まる。
「これ、落ちたよ」
クラスメイトの女子が床から何かを拾い上げて、私に差し出した。
「ありがとう」
それはストラップだった。
どうやら留め具が緩んで取れてしまったみたいだ。
「案外もろいな」
携帯についていた紐だけになったストラップを外し、それを鞄に突っ込む。
「千咲」
図書室に向かう途中、廊下で友達と群れていた隆臣と出会う。
橋本先輩も一緒だ。