スタディ・ベイビー

「何か飲むか?」

「あ、大丈夫。まだ自分のお茶残ってるし」


バッグから飲みかけのペットボトルを取り出してみせる。


「隆臣のお母さんって何歳?」

「40だけど」

「えっ嘘!うちの親と同い年なのに何でこんなにも差があるの?」

「アイツは美容オタクだから、化粧品に高い金使ってんだよ」


隆臣はバカバカしそうに笑いながら、ベッドに腰を下ろした。


「あのさ、部屋のドア閉めなくていいの?」


全開に開けられたドアから階段が丸見えで、誰かが上ってきたら明らかに気まずいんじゃ……


「閉めちゃっていいのか?」

「どういうこと?」


意味深な言葉を吐いた隆臣に訊き返すと、彼は立ちあがって私の前に中腰になった。