スタディ・ベイビー

「邪……魔?」

「そう、邪魔。高城さんに勉強を教えてたら、自分の勉強をする時間が無くなることに気がついたから」

「……っ、だったら最初から軽い気持ちで人に勉強を教えるとか言うな、阿呆!」


無性に腹がたち、課題プリントを取り上げるなり彼の目の前で破り始めた。


「何して――…」


それによっぽど驚いたのか、篠宮くんは目を丸くしながら私の腕を掴む。


「……嬉しかったんだよ?」

「え?」

「アンタが……アンタが花まるつけてくれたり課題を作ってくれたり……」


優しく笑いながら“頑張ったね”って頭を撫でてくれたことが嬉しかったのに……。


「高城さ――…」

「アンタなんか嫌いだ!大嫌いだ!」


彼の手を振り解き、課題を投げ捨てると図書室から飛び出した。


「悔しいっ……凄く悔しい!」


何故か分からないけど、悔しさで涙が止まらない。

勉強を見てもらうと決まってからまだ2日目だというのに、それはいとも簡単に終わってしまった。