スタディ・ベイビー

「本当は意地悪のつもりだったんだけどな」

「は?意地悪って?」


篠宮くんは黙ったままにこっとほほ笑んだ。


「またそうやってはぐらかすつもり?」

「そんなムキにならなくても……」


頭から手をそっと話すと


「イラついたんだよ」

と、小さい声で言った。


「何に?」

「勉強そっちの気でよくも遊んでいられるなって」


言っている意味がよく分からず首をかしげると。


「公衆の面で何やってんのって意味」


篠宮くんは呆れた様子で答えた。

それで何のことを指しているのか理解する。


「高城さんのためを思って勉強教えてるのに」

「違っ……あれはそんなんじゃないっ!」

「どうだか?噂じゃキスしてたって話だけど」

「……っ、アイツとキスなんてしてない!」


何をこんなにも必死になっているんだろう。

自分でもよく分からないけど、誤解は解きたかった。