図書室から出て、閑散とした廊下をスリッパをパタパタと鳴らしながら下駄箱へと向かう。
この時間ともなれば、生徒たちが残っていることはまず無いんだろう。
「こんな遅くに学校から帰るの、生まれて初めてだよあたし」
「うん。高城さんならそうだろうね」
といつもながらに棘のあるような言葉。
「俺は試験期間はいつもこんな感じだし、もう少し遅くまで残ってるけどね」
「えっそうなの?」
「早く帰れって見周りの教師に言われるまでギリギリ」
へえ……さすが篠宮くん……。
「そんなに勉強好きなの?」
「好きじゃないよ、別に。ただ、勉強しといて損は無いからしてるだけ」
「篠宮くんって本当に真面目なんだね」
好きな物は好き、嫌いな物は嫌い。
だから嫌いな部類である勉強に対して、“勉強して損はない”とか全然考えたことないよ。
「あれ?お前、こんな時間に学校で何してんの?」
下駄箱に着き、靴を履き替えていた時、後ろからポンと肩を叩かれた。
この時間ともなれば、生徒たちが残っていることはまず無いんだろう。
「こんな遅くに学校から帰るの、生まれて初めてだよあたし」
「うん。高城さんならそうだろうね」
といつもながらに棘のあるような言葉。
「俺は試験期間はいつもこんな感じだし、もう少し遅くまで残ってるけどね」
「えっそうなの?」
「早く帰れって見周りの教師に言われるまでギリギリ」
へえ……さすが篠宮くん……。
「そんなに勉強好きなの?」
「好きじゃないよ、別に。ただ、勉強しといて損は無いからしてるだけ」
「篠宮くんって本当に真面目なんだね」
好きな物は好き、嫌いな物は嫌い。
だから嫌いな部類である勉強に対して、“勉強して損はない”とか全然考えたことないよ。
「あれ?お前、こんな時間に学校で何してんの?」
下駄箱に着き、靴を履き替えていた時、後ろからポンと肩を叩かれた。

