告白の時間

「ごたごたの方は上手くいったの?」

「お陰様で…お休み頂いてありがとうございます」

「そっか~良かったね。あ、こっちがチーズケーキでこっちがシフォンケーキで…」

試作品の解説をしてくれる。

「へー美味しい…どれもいけるよ」

「本当?あ、本当だ、美味しい」

自分で試食して納得している。

「良い所に来たなぁ…まさか灯りがついているとは思わなかったから、驚いたけど」

「?何か用事があったの?」

「ううん、何となく」

「ふ~ん?」

ケーキを食べ終えると、今日は試作品作りはやめにしたらしく、後片付けをはじめた。

「ごちそうさまでした、手伝おうか?」

「ありがとう、大丈夫これだけだから。そう言えば明日はどうするの?」

「そっか…たくさんお休みもらったから、明日から仕事入ろうかなぁ」

「うん、分かった。やっぱり鳴海がいてくれると助かるわ~力仕事を取っておくから、よろしくね」

「それは、それは」

期待されてて嬉しいですよ…ボンヤリと頬杖をついて残りの紅茶を飲み干した。

「…千歳、時々また長い休みを取ったりするかもしれないけど、いい?」

「うん、いーよー?いてくれるだけ、ありがたいから、うちは」

食器や使った器具を片しながら千歳は答えた。