「何から何まですみません、ありがとうございます」

「プランの方、見通しは立ちそうですか?」

「これから色々、練ってみたいと思います」

「頼もしいです。今日はお会い出来て本当に嬉しかったです。これからも一緒に働けたら、もっと心強いですよ」

自分は車を降りると運転席の榊さんにお礼を述べた。

「静時君、今日伊原さんが言っていた事、真剣に考えてみてもらえませんか?」

「専属顧問の件ですか?」

「はい、今すぐにとは申しませんので考えてみて下さい。では失礼します」

そう言い残して榊さんは、夜の街へと消えて行った。自分は都会の小さな夜空を見上げて、一つため息をついた。


それからの日々は、あっという間に過ぎて行った。時間の流れる速さが千歳の所とまるで違う事を痛感させられる。
慣れてくれば、それほどストレスに感じなくなっている自分に気づく…

あれほど混迷していたトラブルや問題は徐々に整理され、今日の会議を最後に、自分のプランが採用され実行に移される事が可決された。

経過のチェックは必要だが、それはもうメールや電話でも十分出来るまでに根回しはやっておいたつもりだ。